Q1

収載している薬名はどのようなものがありますか?

薬価基準収載品目リスト(平成28年12月21日適用)にある「品名」および「成分名」を収載しています。

Q2

「薬名」とは、具体的にどの部分を示しますか?

商品名は、漢字や英数記号(「・」など)、剤形、規格単位を表す部分は原則として取り除いています。これは、薬名類似度指標がカタカナ文字列を対象としているためです。また、一般名(成分名)が品目(販売名)となっているものは、下記の一般名として収載しています。

一般名は、成分名から漢字や英数記号(「・」など)、塩部分、エステル部分を取り除いています。

Q3

従来の類似度指標と比較してどこが優れていますか?

実際に薬名類似により取り違えを生じた組み合わせ(正例)と、ランダムに生成した2薬品の組み合わせ(負例)を、より高精度に判別できることが実証されています[参考&nsbp;1),3)]。

Q4

指標の値がどの程度だと「似ている」と判断できるのでしょうか?

あくまで1つの目安ではありますが、m2-vwhtfragの値が0.456以上であると、薬名類似による取り違えが生じる可能性があると考えられます。[参考 3)]

Q5

任意の文字列についての類似度を計算したいのですが。

このサイトでは、実際に本邦で使用されている医薬品同士の類似度のみを提供しています。

任意の文字列についての計算は、有料会員の申し込みをしていただくか、既報の論文(薬学雑誌 126(5): 349-356, 2006 )により手計算で行っていただくことになります。

<参考>

1)  大谷壽一, 竹田正幸, 今田結城, 澤田康文. 医薬品の取り違えミスを防止するための薬名類似度の定量的指標の構築. 薬学雑誌. 126(5): 349-356, 2006.
2)  玉木啓文, 佐藤宏樹, 堀里子, 澤田康文. 薬名類似度指標 vwhtfrag の有用性評価及び改良 主観的類似度及び心理学実験における取り違え率との関係. 薬学雑誌. 132(4): 525-529, 2012.
3)  佐藤宏樹, 玉木啓文, 三木晶子, 堀里子, 澤田康文. 新規薬名類似度指標 m2-vwhtfrag の構築と評価. 医療薬学フォーラム 2012/第 20 回クリニカルファーマシーシンポジウム (福岡, 2012 年 7 月) 講演要旨集 p.215